ドラムを理解すること | イシイブログ

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ギタリスト・イシイタカユキのブログ

最近ギターの生徒さんに、バンドアレンジや打ち込みについての
レッスンをしていて思ったことですが、
ギターや歌以外のパートが何をやっているのか理解してない人が
多いなんだなぁと。

ハーモニーについては複雑なところもあるので分かりますが、
比較的分かりやすい、そしてDTMで打ち込みでも慣れているであろう
ドラムについてもぼんやりとしか聞いていないようです。

例えば、ドラムのクラッシュシンバル。
打ち込むとき、セクションの変わり目や8小節ごとに
毎回鳴らしたりしてませんか?

そうしないと寂しい気がするとか、そうするべきだと
思い込んでるとか。ベースラインやホーンセクションなど、
他のパートのメロディーにもよりますが、シンバルは思っているより
ずっと少なくていいと思います。曲に広がりを付けるためであって、
単純にアクセントやダイナミクスをつけるために入れ過ぎると
曲がタイトさを求めている場合などは逆効果になる気がします。

BeatlesのPenny lane、Ob-La-Di,Ob-La-Da、
松田聖子の天国のキッス、このあたりを聴いてみると分かりますが、
クラッシュシンバルは1発も鳴っていないはずです。
それがとても効果的だし、他のパートが生きてきます。

良くない例として、巨匠の作品を挙げるのは気が引けますが、、、
Donald FagenのGreen Flower Streetでのシンバルは
効果的じゃないように思います。
こういう感覚って、みんな違うのかもしれませんが、
アレンジの教科書的なものには説明されてたりするんですかね?
ドラマーは無意識に経験で理解しているのでしょうか?



イシイタカユキ